電験の旧試験制度について ~電験学習記~

当ブログにて公開している昭和時代の過去問の活用についてお話ししていきます!

昭和の過去問、ほしい!

電験二種・一種を勉強中の方は、昭和時代の過去問が欲しいと思ったことがあるのではないでしょうか?

私もその一人でした(^^)

そんな方に向けて、昭和時代(旧試験制度)についての試験形式をお伝えします!

また、当ブログでは昭和時代の過去問を自身の解法付きで掲載しています。

現試験制度について

現在の試験制度は、平成7年度から始まっています。

電気事業法が大改正され、現在の試験制度となりました。

旧試験制度よりはカンタンになった気がしますが、それでもまだまだ難しいですよね~~

マーク式

電験三種、電験二種・一種の一次試験では、以下の4科目です。

理論:電気・電子理論や電気・電子計測について問われる。

電力:発送配変電についての設計・運転や電気材料について問われる。

機械:電気機器、パワエレ、照明、情報伝送や自動制御など幅広く問われる。

法規:電気法規や電気施設管理について問われる。

この4科目を3年以内に全て合格できれば、電験三種では合格、電験二種・一種では二次試験へ進むことができます。

記述式

一次試験に合格したエリートの皆さんは二次試験というラスボスに向かって邁進することになることでしょう。

記述式であることからもわかる通り、難易度爆上がりです。

☆ど・れ・に・し・よ・う・か・な☆

ができないんですね~

科目をみていきましょう。

電力・管理:発変畜電所、送配電線路の設計・運用や電気施設管理について問われる。

機械・制御:電気機器、パワエレ、自動制御、メカトロについて問われる。

この2科目を科目合格なしで、一次試験に合格した年を含めて2年(2回)以内で合格する必要があります。

2回落ちると一次試験からやり直しです。電験スパイラルですね。

旧試験制度について

お待ちかねの旧試験制度の内容についてです。

現行よりもかな~り難しくなってます。

合格者はオーム誌に氏名が掲載されていました。

電験一種では毎年の合格者が10人前後だそうです。すくな。

一次試験

なんと、旧試験制度では一次試験から記述式です。しんどいですね。

理論、発変電、送配電、機械、応用、法規の6科目です。

科目合格とかいう甘い制度なんてありませんでした。こわいこわい。

それぞれの科目で大問が3つあり、小問があったりなかったり。

ちなみに、発変電や送配電の問題が現行の電力・管理の問題にそのまま出題されたりします

昭和時代の問題を分析するのも合格の手がかりになりそうです。

ただ、旧試験制度の法規(計算問題以外の法令問題など)を解くのはおすすめしません。

近年は法律の改正が多いので、あまりアテにならないです。

施設管理の計算問題なんかは電力・管理で出題されやすいので、当ブログで掲載する予定です。

二次試験

一次試験という鬼門を通過した強者に待ち受けているのは、口述試験です。

はい。面接です。

全国に3か所(東京、大阪、沖縄)しかない試験会場へ向かい、電気主任技術者としての能力があるのかを試されます。

面接試験なので、単純に試験で高得点が取れればいいという訳ではないんですね~

当ブログでも、口述試験の問題を順次追加していきますね。

さらに旧試験制度が!?

電気主任技術者制度は明治29年から始まっていますが、試験制度によって電気主任技術者が選任されるようになったのは明治44年からです。

そこから時代は進み、昭和40年に電気事業法が施行されました。翌年の昭和41年から平成6年まで、上記で紹介した旧試験制度が実施されていました。

昭和41年以前の試験は、電気主任技術者ではなく電気事業主任技術者という名前でした。

この頃は筆記試験が2段階に分かれており、一次試験、二次試験とありました。ちなみに、筆記試験の二次試験が旧試験制度における問題に近いものとなっています。

この2段階の筆記試験を勝ち抜いた猛者だけが口述試験に進むことができました。

この時代の、「旧旧試験制度」の問題も当ブログにて追加予定です。

まとめ

電気主任技術者には、ふる~い歴史があります。

現行の試験制度においても、旧試験制度の問題が天下ってくることが多々あるので、分析してみるとよいでしょう。

一人でも多くの方の合格を祈っています!

おわり

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