電験二種 昭和60年 送配電 問3

~架空送電線、電圧フリッカ、OFケーブルについての複合問題~

問題

次の\(\boxed{   }\)の中に適当な答を記入せよ。

(1)高圧配電線路には、従来、硬銅線やアルミ電線など裸電線が使用されていたが、\(\boxed{   }\)事故を防止するため、現在では、高圧絶縁電線又は\(\boxed{   }\)が使用されている。高圧絶縁電線の絶縁体として\(\boxed{   }\)混合物あるいはエチレンプロピレンゴム混合物が使用されるが、雷のフラッシオーバなどで絶縁被覆が貫通した場合、絶縁被覆の存在のため\(\boxed{   }\)が移動しにくいので、\(\boxed{   }\)事故が生じやすい。

(2)相対的に\(\boxed{   }\)容量の小さい地点からアーク炉負荷に電力を供給する場合に、供給変電所の母線電圧が変動して他の一般需要家の照明装置などにちらつきを生じ、見ている人の眼に不快感を与える。これを\(\boxed{   }\)障害という。この対策としては、電源側に直列\(\boxed{   }\)を挿入する、アーク炉用変圧器の一次側に直列\(\boxed{   }\)を挿入する、アーク炉用の送電線あるいは変圧器を\(\boxed{   }\)にして供給するなどの方法が考えられる。

(3)OFケーブルは、\(\boxed{   }\)形ケーブルの代表的なもので、\(66\)[kV]級以上の高電圧ケーブルとして広く使用されている。このケーブルの構造上の特徴は、ケーブル内に\(\boxed{   }\)路があり、ケーブル内の油圧を\(\boxed{   }\)圧以上に保つことによって、\(\boxed{   }\)形ケーブルの欠点とされている絶縁体内の\(\boxed{   }\)の発生を防止できることである。

解答

架空送電線

(1)高圧配電線路には、従来、硬銅線やアルミ電線など裸電線が使用されていたが、感電事故を防止するため、現在では、高圧絶縁電線又はケーブルが使用されている。高圧絶縁電線の絶縁体としてポリエチレン混合物あるいはエチレンプロピレンゴム混合物が使用されるが、雷のフラッシオーバなどで絶縁被覆が貫通した場合、絶縁被覆の存在のためアーク点が移動しにくいので、心線溶断事故が生じやすい。

電圧フリッカ

(2)相対的に短絡容量の小さい地点からアーク炉負荷に電力を供給する場合に、供給変電所の母線電圧が変動して他の一般需要家の照明装置などにちらつきを生じ、見ている人の眼に不快感を与える。これをフリッカ障害という。この対策としては、電源側に直列コンデンサを挿入する、アーク炉用変圧器の一次側に直列リアクトルを挿入する、アーク炉用の送電線あるいは変圧器を単独にして供給するなどの方法が考えられる。

OFケーブル

(3)OFケーブルは、圧力形ケーブルの代表的なもので、\(66\)[kV]級以上の高電圧ケーブルとして広く使用されている。このケーブルの構造上の特徴は、ケーブル内に油通路があり、ケーブル内の油圧を大気圧以上に保つことによって、ソリッド形ケーブルの欠点とされている絶縁体内のボイドの発生を防止できることである。

出典

昭和60年度第二種電気主任技術者筆記試験送配電問3

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